気になる会陰切開!どこを切るの?麻酔はするの?

こんにちは!
マタニティ専門サロンmicoasを開業しております、竹井あすかです。

出産前の女性からよく聞かれる質問が2つあります。
1つ目は『陣痛って痛いんでしょ??』
2つ目は『出産の時っておまた切るんでしょ??』
です。

みんなテレビや学校の授業で観た印象やイメージがあるのかな?と思います。

本日は、『出産の時っておまた切るんでしょ?』の”会陰切開”と自然に避けてしまう”会陰裂傷”についてお話しをしていきます。

会陰切開・会陰裂傷について

いきなり会陰切開・会陰裂傷のお話しをする前に会陰がどの部分を指すのかをお話ししますね。

会陰ってどの部分?

目黒区八雲マタニティ整体会陰部の絵

会陰とは膣と肛門のあいだの部分のことです。

 

会陰裂傷とは?

お産が進んでくると、陣痛とママのいきみに合わせて、赤ちゃんの頭が膣口から見えてきます。

赤ちゃんの頭はいっきに出てくるわけではなく、陣痛時に膣口から見えて、陣痛がおさまると引っ込む(見えなくなる)というのを何回も繰り返します。
そうして少しずつ頭が出てきます。

この頭が出たり入ったりということを繰り返していると、会陰は自然と薄く引き伸ばされていきます。

ですが、赤ちゃんの頭の大きさやママのいきみの強さ、会陰部が伸びやすいかの個人差など様々な要因が重なって会陰部が自然に避けてしまうことがあります。

これが”会陰裂傷”というものです。

会陰切開とは?

会陰切開は、裂傷のように自然に避けるものではなく、会陰部をハサミでチョキンと切ることを言います。

 

どんな時にするの?

会陰切開をするのは、お産を早く終了させる必要があるときです。

前述したように通常は、会陰部は分娩の進行に伴い薄く伸びていきます。
お産を急いで終わらせる必要がない時は、会陰が伸びるのを待ちます。

ですが、赤ちゃんの心音に異常がある等何らかの事情でお産を早く終了させる必要があるときは会陰切開を行います。

 

例外もある・・・体験談

ここからは複数の施設で働いた経験のある私が感じていることです。

上記にお産を早く終わらせるときに会陰切開をすると書きましたが、病院や医師の考え方によって変わります。

自然分娩が主体の病院では、赤ちゃんやママが元気であれば基本的に会陰切開は行いません。

病院によっては、会陰裂傷を防ぐために切開をする施設もあります。
他にも、初産婦さんはみんな切開して、経産婦さんはしないといった方針の病院もあったりします。

会陰裂傷をするよりも会陰切開をしたほうがキズがキレイに治る、キレイに縫えると考えている医師の場合は切開する傾向にあります。

やはり、会陰切開したほうが赤ちゃんは早く生まれてきます。

どちらが良い・悪いではないですが、出産をするママ達が納得できることが一番だと思います。

 

どこを切るの?

会陰切開どこを切るのか?

会陰切開は
肛門の方に向かって切開する「正中切開」と
斜め方向に向かって切開する「正中側切開」があります。

「正中側切開」には右と左があって、その時の状況と医師の好みにより、どこがきられるかは変わります。

私が見てきた中だと、正中左側切開が多かったですね^^

 

会陰切開時に麻酔はする?

基本的には麻酔をします。
ですが、時々麻酔をせずに切ることもあります。
その場合は、赤ちゃんの頭が出かかっているときに切開するので、頭が出てくる痛みがあり、切開する瞬間に痛みを感じているママは少ないように思います。

無痛分娩の際は麻酔が効いているので会陰部の痛みを感じていないので、会陰部に局所麻酔をすることはありません。

縫合について

基本的には溶ける糸で縫合するので抜糸はありません。
だいたい3~4日でキズはくっつきます。

 

まとめ

今回は会陰裂傷・会陰切開について書きました。

色々書きましたが、出産に関しては病院によって本当に方針が異なります。
ですので、自分が出産する施設がどういう方針なのかを聞いてみることをお勧めします。

そのうえで”自分はどうしたいのか””どんな出産をしたいのか”を伝えてみてください。

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